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2019年12月20日 (金)

サムソンと洗礼者ヨハネ

降誕六日前 ミサ説教(12月19日)

2019年12月19日(木)、本郷教会

 

今日はイエスの誕生の六日前の日にあたります。

今日の第一朗読と福音朗読は、それぞれサムソンという士師の誕生と、洗礼者ヨハネの誕生について語っています。

この二人の誕生には共通の点が見られます。

それぞれの母親は不妊の女であった。

イスラエルの伝統の中で、その当時女性が不妊であるということは、たいへん不名誉なこととされておりました。

子どもができない女性は、非常に後ろめたい思いをしなければならなかった。

そのような女性に子どもが生まれるということは、大きな喜びであったことでしょう。

サムソンの母親の場合は、子どもがナジル人として神にささげられたのであります。

ぶどう酒や強い飲み物を飲まず、汚れた物も一切食べないようにして、妊娠中の期間を過ごすようにということが天使から告げられている。

そして、サムソンは士師記に出てくる英雄の一人として大活躍するわけですが、その力の秘密は、生まれてから一度も頭にかみそりを当てられたことがない、というところにあったのであります。

そして、洗礼者ヨハネの誕生の場合は、父親は祭司のザカリア、母親はエリサベトであります。

生まれた子ヨハネはどういう人であるかというと、ここにありますのは、

「彼は主の御前に偉大な人となり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」となっていますので、主イエスの先駆者としてイスラエルの民を父である神のもとに立ち帰らせるという役割を果たす人でありました。

二人の誕生は母親の強い思いと信仰に深く関わっていたことを思わされる。

答唱詩編を見ますと、

「あなたはわたしのからだをつくり、

  母の胎内でわたしをかたち造られた。

 わたしを造られたあなたのわざは不思議。

  わたしは心からその偉大なわざをたたえる。」

となっております。

 

わたくしたちの誕生も、母が受胎した時から神の計らい、神のめぐみのもとにあることを思い起こすべきでありましょう。

さらに今日の福音から思いますことは、ザカリアは天使のお告げを信じることができなかった。

おとめマリアは同じ天使ガブリエルの言葉を受け入れて、「わたしは主のはしためです。

お言葉通りこの身に成りますように。」

受託の返事をしたのでありました。ここに神のお告げを信じることの大切さと難しさが現れています。

 

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