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2019年12月20日 (金)

ヨセフの苦しみ

降誕七日前 ミサ説教(12月18日)

2019年12月18日(水)、本郷教会

 今日はエレミヤの預言が読まれました。次のように言われています。

「それゆえ、見よ。このような日が来る、と主は言われる。人々はもはや、『イスラエルの人々をエジプトの国から導き上った主は生きておられる』と言って誓わず、『イスラエルの家の子孫を、北の国や、彼が追いやられた国々から導き上り、帰らせて自分の国に住まわせた主は生きておられる』と言って誓うようになる。」(エレ23:7-8)

この預言は明らかにバビロン捕囚と捕囚からの解放、エルサレム帰還のことを指しているように思われます。

 イスラエルの歴史の中で、紀元前六世紀に起こったユダヤの国の人たちの、バビロニアへの強制移住とその後の70年間の生活が、イスラエルの歴史に非常に大きな影響を与えました。

その体験の中から旧約聖書が生み出されたと学者たちは言っています。

そしておそらく、出エジプト記はバビロン捕囚の頃に編集されて成立したのであって、バビロン捕囚と帰還、そして出エジプト記の記述が重なっているのではないかという話を聞いたわけであります。

 今日のマタイによる福音は、おとめマリアと許婚であったヨセフがマリアの妊娠の事実を知って非常に苦悩したという物語であります。

ヨセフは夢の中で天使のお告げを受けた。

「マリアの妊娠は聖霊によるものであるからマリアを妻として受け入れなさい。生まれる子はすべての人の救い主となる。」というお告げがあった。

夢の中のお告げというものを、ヨセフは信じて受け入れたのであるとマタイが言っている。

ヨセフに対する崇敬が広まり、引退された先代の教皇様であるベネディクト16世教皇が、確か引退する直前に、ヨセフの名をミサの奉献文に挿入するようにという決定を、全世界に通達したのでありました。

カテドラルの庭、祭壇から真正面の西側の隅、隣家との境目にヨセフの像が立っておりまして、「受けとめるヨセフ」と銘が入っております。

天使の声を苦しみの内に、信仰の内に、受け止めようとしているヨセフの姿を表したものでありましょうか。

 

 

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