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2020年1月24日 (金)

12使徒の任命

聖フランシスコ・サレジオ司教教会博士記念日 ミサ説教

2020年1月24日(金)、本郷教会

 

今日の福音は、イエスが山に登って御自分の意思で十二人を選び、使徒と名付け、十二使徒を任命された次第を告げています。

十二人を任命した目的は、「彼らを自分のそばに置くため、また、派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。」

まず御自分のそばに置くためでありました。

御自分との親しい交わりの中で、十二人に自分の使命を理解させ、養成するためであったと思います。

使徒という言葉は、派遣された者という意味であり、彼らはイエスによって派遣され、宣教しました。

宣教というのは、神の国の知らせを宣言するという意味であります。

そしてイエスは、悪霊を追い出す権能をお授けになりました。

しばしば聖書に出てくる悪霊、汚れた霊、あるいはサタンという言葉は、現代のわたくしたちには分かり難い。

わたくしたちは、主の祈りで「わたしたちを悪からお救いください」と唱えております。

悪との戦いをおこなうための力を授けたという意味であると考えられます。

のちに十二使徒を中心に造られた教会は、十二使徒に与えられた使命を継続し、発展させています。

悪と戦うということが、イエスから直接受けた、教会の使命であると思います。

 

第一朗読は昨日の続きですが、サウルという人の難しい性格を言っているのでしょうか。

彼の心はダビデとの関係の中で大きく揺れ動いている。

何度もダビデのことで後悔し、ダビデの誠意を認めると言いながら、またダビデに対する憎しみや嫉妬に負けてしまう。

そのようなサウル王の心の動きが描かれていると思います。

――

第一朗読  サムエル記 上 24:3-21
(その日、)サウルはイスラエルの全軍からえりすぐった三千の兵を率い、ダビデとその兵を追って「山羊の岩」の付近に向かった。途中、羊の囲い場の辺りにさしかかると、そこに洞窟があったので、サウルは用を足すために入ったが、その奥にはダビデとその兵たちが座っていた。ダビデの兵は言った。「主があなたに、『わたしはあなたの敵をあなたの手に渡す。思いどおりにするがよい』と約束されたのは、この時のことです。」ダビデは立って行き、サウルの上着の端をひそかに切り取った。しかしダビデは、サウルの上着の端を切ったことを後悔し、兵に言った。「わたしの主君であり、主が油を注がれた方に、わたしが手をかけ、このようなことをするのを、主は決して許されない。彼は主が油を注がれた方なのだ。」ダビデはこう言って兵を説得し、サウルを襲うことを許さなかった。サウルは洞窟を出て先に進んだ。ダビデも続いて洞窟を出ると、サウルの背後から声をかけた。「わが主君、王よ。」サウルが振り返ると、ダビデは顔を地に伏せ、礼をして、サウルに言った。「ダビデがあなたに危害を加えようとしている、などといううわさになぜ耳を貸されるのですか。今日、主が洞窟であなたをわたしの手に渡されたのを、あなた御自身の目で御覧になりました。そのとき、あなたを殺せと言う者もいましたが、あなたをかばって、『わたしの主人に手をかけることはしない。主が油を注がれた方だ』と言い聞かせました。わが父よ、よく御覧ください。あなたの上着の端がわたしの手にあります。わたしは上着の端を切り取りながらも、あなたを殺すことはしませんでした。御覧ください。わたしの手には悪事も反逆もありません。あなたに対して罪を犯しませんでした。それにもかかわらず、あなたはわたしの命を奪おうと追い回されるのです。主があなたとわたしの間を裁き、わたしのために主があなたに報復されますように。わたしは手を下しはしません。古いことわざに、『悪は悪人から出る』と言います。わたしは手を下しません。イスラエルの王は、誰を追って出て来られたのでしょう。あなたは誰を追跡されるのですか。死んだ犬、一匹の蚤ではありませんか。主が裁き手となって、わたしとあなたの間を裁き、わたしの訴えを弁護し、あなたの手からわたしを救ってくださいますように。」
ダビデがサウルに対するこれらの言葉を言い終えると、サウルは言った。「わが子ダビデよ、これはお前の声か。」サウルは声をあげて泣き、ダビデに言った。「お前はわたしより正しい。お前はわたしに善意をもって対し、わたしはお前に悪意をもって対した。お前はわたしに善意を尽くしていたことを今日示してくれた。主がわたしをお前の手に引き渡されたのに、お前はわたしを殺さなかった。自分の敵に出会い、その敵を無事に去らせる者があろうか。今日のお前のふるまいに対して、主がお前に恵みをもって報いてくださるだろう。今わたしは悟った。お前は必ず王となり、イスラエル王国はお前の手によって確立される。」

福音朗読  マルコによる福音書 3:13-19
(そのとき、)イエスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らはそばに集まって来た。そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置くため、また、派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。こうして十二人を任命された。シモンにはペトロという名を付けられた。ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲス、すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、それに、イスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。

 

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コメント

イエスと12使徒、教会、悪霊、教会の使命、これまで漠然としか理解していなかったことでした。サムエル記のダビデとサウルの心を打つやり取り、そして12使徒の中に、あのユダがいたこと。 心に残るお話でした。

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