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2020年2月 4日 (火)

安心して行きなさい

間第四火曜日 ミサ説教

2020年2月4日(火)、本郷教会

 

昨日の福音朗読は、悪霊に取りつかれたゲラサの人から、イエスが汚れた霊を追い出したという話でありました。

今日の箇所はその続きです。

イエスが二人の女性をおいやしになりました。

十二年間、出血症に苦しんでいた女性と、ヤイロという会堂長の娘で死にかけていた十二歳の少女の話であります。

今年の1月18日土曜日に「病者のためのミサ」をお献げしましたが、その時の福音は今日の福音とほぼ同じ内容であります。

その時は「ルカによる福音」(ルカ8:43-48)でしたが、今日は「マルコによる福音」(マコ5:25-34)です。

「マタイよる福音」(マタ9:20-22)にも同じ話が出ている。並行箇所と言っております。

三つの福音に同じ内容が出ているということは、どんなにかこの話が人びとの心の中に強く印象づけられたかということを表していると思います。

出血症の女性のいやしの話は、ヤイロの娘のよみがえりの話の中にはめ込まれているという形をとっています。

出血症という病気はどんな病気なのでしょうか。

レビ記(レビ15:25-30)によると、出血症の女性は汚れた存在とされ、人や物に触れると、その人や物も汚れたものになるとされていました。

重い皮膚病という病気のことを話したことがありますが、同じように社会的に忌避された存在でありました。

出産した女性も四十日間の清めの期間を経ないと、神殿に詣でることができなかったとあります。

この女性が身体的にも社会的にも精神的にも、たいへん苦しんでいたことは明白であります。

「全財産を使い果たしても何の役にも立たず、ますます悪くなるだけであった。」

という、まさに踏んだり蹴ったりという状況にあったと言えます。

イエスという人の評判を聞いて、イエスならば自分をいやしてくれるだろうと思った。

しかし出血症の女性が誰かに触れるということは厳しく禁じられていたわけですから、その禁を犯すことになる。

犯したならば、恐ろしい結果を招くということも予想されたわけです。

彼女は本当に思い切ってイエスの服の房に触れた。

房には敬虔なユダヤ人が付けていた律法の要約が書いてあったそうです。

触れた時にイエスは自分の内から力が出て行ったことに気づいた。

イエスは自分に触れた者を感じ、この女性の存在に気づく。

女性は「震えながら進み出て、ひれ伏し、すべてをありのままに話した。」

その時イエスは言われました。

「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」

どんなに大きな喜びを彼女はいただいたことでしょうか。

人にとって救いとは何かというと、その人によって少しずつ違うかもしれませんが、この出血症の女性にとっては明白なことで、出血症という非常に深刻な病気をいやしていただくことが救いでありました。

 

現代の日本の社会で救いとは何であるのか。

人によって違うかもしれませんが、その救いを伝えるしるしとしての教会の働きはどうなっているのだろうかと考えるわけであります。

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コメント

イエスが病気の女性の存在に気がつくところ、病気をいやした後のイエスの言葉、心に残ります。 救いという言葉の持つ深い意味。

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